Vol.3 コーチングは対話でおこなわれます

コーチと複数の人で行なわれるグループコーチングもありますが、
ここではワンオンワン(1 on 1)と呼ばれる1対1の方法で説明します。

コーチングの対話では、役割が明確です。

コーチの役割は「聴き手」です。
クライアント(コーチングを受ける人)の役割は「話し手」です。

これが、ティーチングやコンサルティングと逆ですね。
クライアントが話したいことを受け止めながら聴いていきます。

「何についてコーチングを受けたいのですか?」
「解決したいことは何ですか?」
「この時間、どう使いたいですか?」
「最後に何がハッキリしたらいいですか?」

冒頭でこんな質問をして、話すきっかけをつくり、
一緒に過ごす時間の目的やゴールを明確にしていきます。

質問したら、相手は考えて答えてくれます。

その答について、認めるところがあれば

「それはよく気づきましたね」
「そんな考え方があるんですね、はじめて知りました」など

ことばでハッキリ認めていきます。

もっと内容を深く聞いた方がいい場合は、

「それを一番最近感じたのはいつですか?」
「そのことについてをもう少し詳しく教えてください」
といった質問をしていきます。

このコーチのことばを受けて、クライアントはさらに自分のことを話していきます。

この双方向の会話が約30分から1時間交わされていきます。
話を聞いてくれる人に、人は本当の話を熱心に話すものです。

聴く力は、コーチが最も磨くべきもの。
コーチの聴くスキルのレベルが高ければ、クライアントは自分自身との対話を深めていき、
自然と答を出していきます。

この聴き方を「アクティブリスニング」、日本語で「積極的傾聴」と言います。

コーチングスキルは100を超えると言われ、その8割以上が「聴く」ことに基づいたものです。

図のように、聴いたことに対して認め、聴いたことに対して質問していくのが
コーチングの対話です。

すべては「聴く」ことが土台。コーチングはプロの「聴き手」です。
経験と実績の高いコーチは、聴き取ったことをフィードバックするだけで
相手に気づきと変化のきっかけを与えます。

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