コーチングと似た手法として以下のものがあげられます。
・ティーチング
・カウンセリング
・コンサルティング
これらとコーチングは全く別物なのですが、混同して伝えられている場面も見受けられます。
簡単にコーチングと異なる点を説明しましょう。
①ティーチング
主に、教育や人材育成で使う手法です。
必要な知識や技術を教えて、使えるように指導します。
個別に特性を生かした指導もありますが、多くの場合、画一的な教え方がなされます。
②カウンセリング
ここでは心理カウンセリングに限定します。
心の状態や問題を重視したもので、過去に原因があると考えた関わりをすることが多いです。
さまざまな心理療法(セラピー)を用いて、解決に導きます。
③コンサルティング
特定の分野に精通した専門家が、課題を分析し解決手法を提示し、実行することをクライアントに求めます。
例)経営コンサルタント、建築コンサルタント、ITコンサルタントなど
以上の手法と異なるコーチングの特長は、主に以下の点です。
・クライアントは自分で考える(答は自分で出す)
・問題解決は本人がする
・行動と学びを重視(やってみて、どうか)
・未来志向
・個別対応
クライアントが主体的であることが、コーチングを成功させる重要なポイントといえます。
うまくいったこともうまくいかなかったことも自分で引き受けていくことで、
望む目標を達成するために必要な成長をしていきます。
すべてが経験となって、より高い目標に向かう意欲と力を得ることができるでしょう。
依存度の高い人や精神疾患と認められ通院中の方は
自分でエネルギーを立ち上げ、セルフコントロールしていくのが難しいため、
コーチングの対象にはなりません。目標達成というプレッシャーが状態を悪化させる可能性もありえます。
自己の変革という点では心理療法も有効ですので、
大きな目標を掲げて進むより、まずは自分を整える段階としてカウンセリングをお勧めします。